まさに感動の準々決勝でした。鹿児島工,4強進出おめでとう。
押され気味の試合展開の中,ピンチをしのぎ続け,粘り強い試合でした。
延長になってもきっと勝てる,いやここまできたら必ず勝って欲しいと思っていました。
ピンチ,チャンスが交互にやってくる一進一退の展開でしたが,
最後,勝利をものにした時は,本当にうれしいでした。
この試合も榎下投手を中心とした野手陣が,無失策,好プレーで守り勝ちました。
とくに榎下投手は緩い球を効果的に使い,直球をコーナーに決め,熱投しました。
相手の食らいついてくる打撃にも負けず,真っ向勝負で気持ちよいでした。
野手は,堅実な守りでしっかりアウトをとり,ピンチを守り抜きました。
攻撃では,相手好投手に押さえ込まれながら,7回はよく追いつきました。
そして,延長10回,4番鮫島選手のバックスクリーン大アーチ。
1発で勝負を決める4番の仕事は見事ととしかいえません。さすが4番です。
また,今吉健志選手の先制打,宿利原選手の適時打,
そして代打で流れを作った今吉晃一選手の気迫のヘッドスライディング。
ほかの選手も含め,みんなでつないだ攻撃が,好投手から点をもぎ取れました。
さて,いよいよ明日は,準決勝。
準決勝に残ったチームは,駒大苫小牧,智弁和歌山,早稲田実と,
いずれも夏や春に優勝経験があり,センバツも出場した強豪私立。
破壊力満点の超高校級の学校がそろう中,初出場の公立校である鹿児島工は,
一校だけ場が違う気もしますが,鹿児島工こそよくある高校の部活動らしく,
多くの似たような学校の希望の星のような存在になっている気がします。
明日の早稲田実戦は,好投手と強力打線で今大会でも強さが目立ちます。
また,鹿児島工は連戦で,榎下投手もかなりの球数を投げました。
疲れもあるでしょうし,かなり厳しい戦いになりそうですが,ここまでくれば
無欲,チャレンジャー精神でぶち当たって欲しいです。
がんばれ,鹿児島県代表 鹿児島工!
ついですが…
やはり,中迫監督,いいですね。感動で目に涙をうかべ,言葉にならないインタビュー,
本当にうれしくて感激しているんだなぁと思います。
話を聞くと監督としても予想外の快進撃のようですが,
この際,選手たちと一緒にもっと甲子園を楽しんでもらえたらと思います。
ちなみに
準決勝の相手の早稲田実ですが,今年度5月に招待野球で鹿児島に来てくれています。
早稲田実●0−1○出水中央
早稲田実○7−6●鹿屋中央(7回規定終了)
早稲田実○5−4●神村学園(8回規定終了)
招待野球でありますが,結構,鹿児島県勢も戦えています。
早稲田実相手,必要以上に恐れることもありません。
名門の名前や実績に臆せず,鹿児島工も堂々と戦えるはずです。
接戦にもちこめば,勝機も十分あるように感じます。